当サイトについて

血圧の病気の症状、治療、予防法や改善方法まで、
血圧の病気の改善に向けて理解を深めるサイトを目指します。
専門医師はたったの400人しかいません。

高血圧、糖尿病は国民病とも言えるほど身近な存在です。
日本人の2~3人に1人が高血圧、糖尿病患者と言われており、
その数は約4700万人に上ります。


続きを読む →

高血圧の薬物療法と漢方治療

高血圧の薬物療法はどのように?

養生で改善できない場合は、次いで薬物療法です。現代医学における降圧剤には、安価でありながら脳卒中・心筋梗塞予防効果の示された利尿剤、降圧効果の高いカルシウム拮抗薬、降圧効果とともに心・腎など臓器保護作用を有するアンギオテンシンII受容体拮抗薬アンギオテンシン変換酵素阻害剤、心臓への負担を軽減させることから狭心症や心筋梗塞後に積極的に用いられるβ遮断薬な ど、多くのタイプのものがあります。それぞれの特徴(副作用を含む)を把握し、個々の患者さんの背景(年齢や他の疾患・動脈硬化の危険因子リスク)に応じ た薬剤の選択が必要です。現在の降圧剤の多くは長時間作用を持つものが多く、一日に一回の服用で安定した効果が得られ、続けやすいという特徴があります。 1つの薬で降圧効果が不十分であれば、タイプの異なる2-3の降圧剤を併用することが必要となることもあります。

降圧作用については、漢方薬よりも現代医学的治療が明らかに勝っております。

 

高血圧の漢方治療はどのような方に?

しかしながら軽症高血圧の方では、食事療法を含めた養生とともに積極的な漢方治療を取り入れると、降圧剤を導入せずに改善されることがあります。血圧は絶えず変動していますが、自律神経機能を整えて血圧を安定させるために、漢方治療が有効です。また高血圧状態の方は、ストレスにさらされていることが多く、肩こり・めまい・頭痛などをしばしば自覚されています。この場合には血圧を下げるだけでは、“体調”はなかなか快調な状態には復しません。養生とともに、漢方治療を積極的な適応としてお勧めいたします

 

高血圧の治療戦略はどのように?

高血圧の場合に、どれだけの期間を生活習慣や食事の見直しで改善を待つのか、いつから積極的に薬物療法に踏み切るのかは、大変悩ましいものです。高血圧治療ガイドラインでは降圧目標を、若年者・中年者では130/85mmHg未満、高齢者で140/90mmHg未満、糖尿病・腎障害患者では130-80mmHg未満と定めています。眼科での網膜症の有無を診てもらうこと、心電図・レントゲン検査による心肥大所見の確認、頸動脈エコーによる動脈硬化所見を調べることなども、高血圧による血管・臓器への影響を知り、治療の必要性を検討する参考になります。

 働き盛りの若い方ほど積極的に管理する必要性があるのですが、つい無理をしがちで生活習慣の改善が難しく、現実的には薬物療法が必要となる可能性が高いものです。血圧を至適なレベルに管理することは、10年後、20年後の未来への投資です。若くしなやかな血管を守り保つことが、大切な命を伸びやかで健やかな日々のうちにつなぐ秘訣なのです。「血圧が高くても自覚症状がない」、あるいは「血圧が高めの方が調子がよい」と言われる方も時におられますが、「重大な症状が出る前から身体を守ろう」という意識が大切です。それは長年の錆びが機械を傷めないように、常日頃から手をかけ磨いて管理し続ける必要があるようなものでしょう。血圧以外の動脈硬化の危険因子(糖尿病・高脂血症・喫煙など)の有無と評価・治療も重要です。高血圧を指摘されたら、油断せずに医療機関へ足を運びましょう。まずは高血圧の原因検索と動脈硬化のリスク評価、具体的な生活指導を受け、そして必要な治療を前向きに考えましょう。

出典:証クリニック