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日本人の2~3人に1人が高血圧、糖尿病患者と言われており、
その数は約4700万人に上ります。


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腎血管性高血圧症の治療とは

腎血管性高血圧症とは?

二次性高血圧症の原因となる病気はたくさんありますが、その多くは腎臓の機能が悪くなったり、血管が狭くなったり、副腎にデキモノ(腫瘍)ができたり、内分泌の病気にかかったり、甲状腺の機能がおかしくなったりすることなどで起こってきます。
腎血管性高血圧症は、二次性高血圧症の一つで腎臓の動脈が狭くなることが原因です。腎臓の動脈が狭くなると、血液が十分に供給されないため、血管が狭く なった側の腎臓から血圧を上昇させるタンパク(レニン)が作られ、その結果として、血圧が異常に高くなってしまうのです。放置すると腎不全や心不全、脳卒 中など死に至る病に進展します。

腎臓の動脈が狭くなる主な原因としては、1.動脈硬化症、2.線維筋性異形成、3.大動脈炎症候群の3つがあります。

腎臓の動脈が狭くなる主な原因

動脈硬化症

年齢とともに硬くなってきた動脈にコレステロールなどがたまると、血管の内側が狭くなってきます。このような状態を「動脈硬化」といいます。高血圧、糖尿病、喫煙やコレストロールが高い人が動脈硬化になりやすいことがわかっています。

線維筋性異形成

動脈の壁を作っている線維筋がうまく作られないために動脈の壁が弱くなり、血管の内側に瘤などができて血液の流れが悪くなる病気です。主に腎臓、脳の動脈で起こるため、腎血管性高血圧にもなりやすいのです。成人では20~40代の女性に多くみられます。

大動脈炎症候群

太い血管(大動脈)に炎症が起こることで、血管内が狭くなる病気です。原因は不明で、若い女性に多いのが特徴の一つです。この炎症は、体のあちこちの血管で起こるため、それが腎臓の動脈に及ぶと、腎血管性高血圧症をひき起こします。

動脈硬化による腎血管性高血圧症が増加

腎臓の動脈が狭くなる原因の中で、目立って増えているのが動脈硬化症によるものです。50歳以上の中高年者に多く、腎臓の血管に動脈硬化がある人のうち10~20%は心臓や脳の血管にも異常があるといわれています。また、糖尿病を併発する人が約50%を占めています。
さらに腎血管の動脈硬化を放置しておくと腎機能がだんだん低下し、透析になる確率も非常に高くなります。透析になると長生きできない(5年生存率50%)ため、早めに腎血管の動脈硬化を見つけ、適切な治療を行うことが大切です。
糖尿病や狭心症などの持病があり、高血圧症薬で血圧をコントロールしにくい人は、動脈硬化による腎血管性高血圧症を疑い、一度は検査を受けておきたいものです。最近は超音波検査やMRI・CTなどの画像診断が進み、発見されやすくなっています。

腎血管性高血圧症の治療とは?

腎血管性高血圧症の治療としては、経皮的腎動脈形成術(PTRA)がよく行われています。これは大腿(ふともも)の付け根から狭くなっている腎臓の血管ま で細い管(カテーテル)を通し、カテーテルの先端に取り付けた風船を膨らませて腎臓の血管を押し広げます。広げた後に「ステント」と呼ばれる金属製の小さ な筒を血管内に埋め込む治療法です。手術療法よりも効果のある治療法として認められています。
ただし、原因や条件によっては、必ずしもPTRAができるとは限りません。また、腎臓の血管を押し広げる治療を行っても再び狭くなる可能性が10~20%程度あり、とくに動脈硬化症が原因の場合は再発率が高まります。そのため計画的な管理が必要です。
つまり、PTRA治療にあたっては1.PTRAができるのかできないのか、2.いつ行うのがよいか、3.術前・術後の治療はどのようにするのか、4.再び狭くなったときの評価と対策はどうするのか、といったことを検討しなければなりません。
このような検討をするには、腎臓内科専門医の意見(コンサルテーション)が必要です。病院を選ぶときには、循環器科と腎臓内科の連携がよい施設を目安にしましょう。

 

出典:ジョンソンエンドジョンソン